50代義母・既婚主婦と娘の旦那との関係|同居生活で芽生えた秘密

投稿者

ふみさん 53歳

50代の主婦。娘夫婦と同居中で、家事や家族との日常を大切にしながら暮らしています。

義母という立場になってからの気づきや、主婦としての素直な思いを、雑記コラムとして書き綴っています。

趣味は読書と散歩、たまにカフェでゆっくり過ごすこと。

「もう恋なんて関係ない」と思っていたけれど、日々の中で小さなときめきや心の揺れを感じることがあり、

それを直に綴っています。

主婦としてもう50年以上生きてきて、日々の暮らしにそこそこ満足していた。

朝は洗濯、昼はスーパー、夜は家族の食事の支度。

そんな繰り返しの中で、ときめきなんて若い人のものだとどこかで思い込んでいた。

ところが――娘夫婦と同居を始めてから、思いもよらない変化が訪れた。

娘の旦那さん、つまり私にとっての義理の息子との間で、心がざわつくような出来事が次々と起きてしまったのだ。

最初の出来事は、本当に偶然だった。

着替えをしているときに、彼がノックもせず部屋に入ってきてしまったのだ。

慌てて顔を赤くしながら「す、すみません!」と飛び出していった彼の姿が妙に印象に残った。

普通ならただのハプニングで終わるはずなのに、私の胸はドキドキして、なぜかその鼓動がしばらく収まらなかった。

それ以来、彼の視線を少しだけ意識するようになっていた。


そんな中、ある日娘が外出して、家に私と彼だけが残ったときのこと。

他愛もない話をしていたのに、彼がふと真剣な顔でこちらを見て言った。

「今度…お義母さんと、デートしてみたいんです」

冗談のようでいて、冗談には聞こえないまなざし。

驚いたけれど、その真っ直ぐな眼差しから目を逸らせなくて、結局私は小さくうなずいてしまった。

そして迎えたデート当日。

近所の公園でベンチに並んで座り、アイスを食べたり、季節の花を眺めたり。

何気ない会話のはずなのに、彼の視線や仕草にいちいち胸が高鳴った。

やがて彼の肩がそっと触れてきて、その距離感がたまらなく近い。

気づけば私も彼に寄りかかり、しばらく黙っていた。

沈黙の中で彼が顔を近づけてきて――短いけれど甘いやさしいキスをした。

ほんの数秒なのに、あのときの心臓の高鳴りは今も鮮明に覚えている。

「お義母さんといると、落ち着くんです」なんて、彼が照れくさそうに笑うものだから、

私はどう返していいかわからなかった。


そしてまた別の日。

娘が外出している時間に、家で二人きりになった。

私は気を抜いて、ゆるい部屋着のままソファでお茶を飲んでいたのだけれど――

ふとした拍子に胸元が見えてしまったらしく、彼の視線が止まった。

すぐに目をそらすかと思いきや、彼は赤い顔のまま、真っ直ぐに私を見つめてきた。

「…やっぱり綺麗です」

その一言で息が詰まり、頬が熱くなる。

彼の肩が自然と寄り添い、指先がかすかに触れる。

わざとらしくないのに積極的で、その距離に抗えない自分がいる。

娘には絶対に言えない秘密。

でも、彼と過ごすひとときは、久しぶりに私の心を少女のようにときめかせる。

危うさもあるけれど、それ以上に胸が熱くなるのだ。

平凡な毎日だと思っていたはずなのに――まさか50代になって、こんなにも人に心を揺さぶられるなんて。

これが正しいことかどうかは分からない。

けれど、この気持ちは、確かに私の中で生き生きと息づいている。

編集者から

同居という近すぎる環境で芽生えた微妙な感情。

それは純粋な恋心のようでもあり、禁断の一歩手前に立っているようでもあります。

もし進んでしまえば、大切な家族の形を壊しかねない…。

けれど、読んでいるこちらも思わず「続きが気になる」と感じてしまうのは、

それだけ人間の心が複雑で、揺れやすいものだからでしょう。