48歳主婦・出会い系アプリの告白
私は結婚して19年になる、ごく普通の主婦です。
夫は真面目で家庭的な人。でも、長年一緒にいると会話もスキンシップも減っていくのが現実で…。
子育ても落ち着き、家では誰ともしゃべらない日もある。
そんな日々に、ふと紛れ込んだのが、出会い系アプリでした。
最初は、本当にただの暇つぶし。
でも、あの子からメッセージが来て、何かが少しずつ変わりました。
ユウタくん(仮名)は22歳の大学生。
写真よりも実物の方がずっと垢抜けていて、「ああ、最近の子ってこうなんだな」と思ったのを覚えています。
「まずはお茶でもしましょうか」
そんな自然な流れで、駅前のカフェで会うことに。会話は拍子抜けするほど普通で、でも私にとってはどこか新鮮で…。
ユウタくんは私の話をよく聞いてくれて、「落ち着きますね」なんて、くすぐったい言葉を平気で言ってくる。
帰り際、「もう少し話したいです。カラオケとかどうですか?」と彼。
“カラオケ”…私にとっては家族で行く場所。だけど、このときの私はもう、日常の外側に足を踏み出していました。
通されたのは、ビルの最上階近くの少し広めの部屋。
薄暗い照明に、小さめのソファ。マイクやリモコンの使い方も分からず戸惑っている私に、彼が優しく寄り添ってくれる。
最初は本当に、曲を入れて笑って話していただけでした。
でも、「ちょっとこっち、いいですか?」と彼が私の隣に移動してきた瞬間、急に空気が変わったんです。
「すごく、綺麗ですね」
そう言って、彼は私の手を握りました。
何年ぶりだったでしょう、誰かに“女性”として触れられるのは。
私の中で何かが弾けて、もう、止められませんでした。
彼のキスは、思っていたよりも優しくて、大人びていて。
気づけば私はソファに押し倒され、彼の手がゆっくりと身体をなぞっていました。
声を出さないように、必死に唇を噛みしめながら、でも身体は正直で。
服を少しずつ脱がされていく感覚に、最初は戸惑いもあったけれど、そのドキドキがクセになっていく。
あの密室で、自分があんな表情をするなんて。
終わったあと、鏡に映る自分の顔が、“女の顔”をしていたことに驚いたのを覚えています。
それが最初の出会いでした。
「こんなこと、きっと一度きり」…そう思ったのに。
気づけば、私はあのアプリを開くことが習慣になっていました。
“知らない自分”に出会うたび、怖さと同時に、忘れていた高揚感を取り戻すようで。
夫には、もちろん言えません。
でも、今の私は…もう、ただの主婦には戻れないかもしれません。